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◆ゲーム作成の背景
2009年5月21日から裁判員制度が実施されることが決まっています。この制度では、6人の一般の国民が裁判員として、3人の裁判官とともに、刑事事件の公判・評議に関わります。 しかし、一般の方にとって、一度きりの裁判では、流れを理解するだけでいっぱいいっぱいで、自分なりの考えを言葉にすることができずに終わってしまうかもしれません。 そこで、本ゲームは、ゲームを通して、流れや自分なりの考え方を言葉にする体験をすることを目的としています。
◆実際の裁判との違い
裁判員裁判ゲームは、実際の裁判とはいくつかの点で大きく異なります。第1に、事案・登場人物はすべて架空です。第2に、実際には、口頭での証拠調べや論告・弁論が主となりますが、ゲームでは文章にして、かなり内容を要約しています。そのためゲームでは、被告人・証人の非言語的な情報はありませんし、でてくる証拠の分量も少ないと思います。第3に、実際には、裁判官も一緒に評議を行いますが、ゲームには裁判官はついてきません。陪審に近いスタイルです。
このような様々な違いがありますので、本ゲームでもって「裁判員裁判がわかった」と考えるのは誤解を含む恐れがあります。ご注意下さい。限定的な意味であれ、事案について他の人と議論するという体験をすることに重きがあるとお考え下さい。
◆ゲームの人数
3人以上(4・5人が最善)
◆所用時間
1時間〜2時間程度。
◆使用条件
著作権は荒川歩が保持しますが、使っていただく分には自由に使っていただいてかまいません。 また、必要に応じて改変いただいても結構ですが、再配布はご遠慮下さい。
なお、使用したことで生じたいかなる損害にも責任を負いませんので、ご本人の責任でご使用下さい。
お気づきの点などありましたら、下記までご一報いただけるとうれしく思います。
◆ゲームの準備
- こちらから材料をダウンロードして、解凍します(ZIP形式)。
評価カードの印刷が大変なときは、こちらをダウンロードして印刷して、4つに切って各プレイヤー用とするとよいでしょう。それぞれの行に横に切れ目を入れておき、ゲーム中は手でちぎって渡すようにすると準備が簡単です。
- それぞれ下記の要領を目安に印刷します。(体験だけするなら評価カードは不要です。また評価カードを使う枚数には個人差がありますので、山札として多めに印刷しておいて、足りなくなった人は補充する方式にすると良いでしょう。)
材料 |
印刷枚数 |
印刷形式 |
シナリオ |
人数分 |
A4用紙 |
上がり役表 |
人数分 |
A4用紙 |
トピックカード |
1セット |
市販のマルチカードに印刷するか A4用紙に印刷して切って下さい |
評価カード (共感できる) |
人数×12枚 |
市販のマルチカードに印刷するか A4用紙に印刷して切って下さい |
評価カード (客観的) |
人数×8枚 |
市販のマルチカードに印刷するか A4用紙に印刷して切って下さい |
評価カード (評価保留) |
人数×5枚 |
市販のマルチカードに印刷するか A4用紙に印刷して切って下さい |
評価カード (着眼点) |
人数×3枚 |
市販のマルチカードに印刷するか A4用紙に印刷して切って下さい |
評価カード (事実) |
人数×3枚 |
市販のマルチカードに印刷するか A4用紙に印刷して切って下さい |
- シナリオと上がり役表は、一人1枚、評価カードをそれぞれ上記の枚数をそれぞれ配ります。トピックカードはよく繰って裏返しにして真ん中においておきます。
◆ゲームの目的
トピックに沿って議論しながら、上がり表に書かれた役に早く到達するのが目的です。
◆ゲームのルール
- 参加者は,4人〜6人程度ごとにグループになります。
- それぞれのグループ内で『シナリオ』を読んで共有します。
- 『トピックカード』を1枚引いて,そのトピックに関する議論を開始します。
- トピックについてメンバー内で合意形成が行われたらそのトピックは終了します。
- 評価カードを相互に交換します。4人でゲームしている場合は、各メンバーが、他の3人のメンバーにそれぞれ1枚ずつのカードを裏返して渡します。そのメンバーは逆に3人から1枚ずつ合計3枚もらうことになります。もらったカードはもともと持っていたカードとは別においておきます。
- 上記、4と5を繰返します。
- ほかの人からもらった評価カードが上がり役一覧に記された条件に達したメンバーは,上がりを宣言します。
- メンバーの中で1位から最下位までを決めます。
- 実際には、すべてのトピックについて議論して、最終的に、殺人か傷害致死かを決めるといいでしょう。
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